幼稚園への送りのあとでの一コマ。
小学校の進路のことなんだけど、考えてる?
私は、頭はそんなによくなくていいの。
思いやりの気持ちを育てて欲しいから、キリスト系の学校を考えてるんだ〜
そうなんだ〜
私はまだなにも考えてないなぁ
と、答えたものの…
思いやりの心って、どうやって育てるんだろう…
と、急に疑問に思いました。
そこで、このページでは思いやりのある子に育てるにはどうしたらいいのかをまとめてみました。
どんな子どもに育てたい?
まず、自分の子どもをどういうふうに育てたいかを考えてみましょう。
- 勉強のできる子
- スポーツができる子
- 習い事が上手にできる子
- 思いやりのある優しい、親切な子
思いやりがあって、ピアノが上手にできて
多少は頭もいいほうがいいなぁ
と、私は欲張りです(笑)
みなさんはいかがでしょうか。
勉強は塾や学校、自宅でも親御さんが教えてあげられる範囲であれば、ある程度は結果がわかりやすいですね。
スポーツや習い事も、日々のくり返しの努力で成果は伸びていきますよね。
ところが「思いやり」に関しては、誰にどう教えてもらえばいいのでしょう。
思いやりとは「共感する力」
たとえば転んで泣いている子がいるとします。
あぁ、転んで痛かったねぇ。
わかるよ〜
転んで痛かったんだよね。
びっくりしちゃったんだよね。
この違い、お分かりになりますでしょうか。
この場合のパパは、共感しているように見えます。
しかし、これは「同情」
パパ目線からの声かけです。
似たような声かけですが、ママの場合は転んだ子の気持ちを汲みとって代弁してあげています。
これが「共感」
相手の立場に立って、気持ちを想像しようとする力
相手が今、どういう状況でどんな気持ちなのか。
それを想像することが共感力。
共感力があれば、その後の声かけや対応が思いやりのあるものになりますね。
人間にはさまざまな感情があることを知る力
人間には基本的に6つの感情があるといわれています。
- 喜び
- 嫌悪
- 驚き
- 悲しみ
- 怒り
- 恐れ
成長とともに感情が発達し、より深く相手の感情も理解できるようになります。
そして人間にはさまざまな感情があることを知っていくのです。
思いやりを持つことのメリット
では思いやりを持つことで得られるメリットについてみていきましょう。
孤独にならない
思いやりがあると、相手の気持ちを理解できて傷つけることもないから、お友だちが離れていかないのよ
そうよね。
やっぱり誰でも自分のことは理解してもらいたいし
理解してくれる人の周りに集まるよね
思いやりがないと自分中心で人が離れていっちゃいそう…
気をつけよう
困っている人を助けられる
共感力があると、困っている人の気持ちがわかるので助けてあげることができます。
自分1人では助けてあげられないときでも、お友だちに声をかけてみんなで助けてあげられるようになってもらいたいものですね。
自分の気持ちに共感してもらえる
共感力があるから人間関係が深まり、自分のことにも共感してもらえるようになります。
相手はどうして欲しいのか、どうしたら喜ぶのか、そういったことを考えながら行動していると、相手の心に届きますね。
人間関係の輪がひろがる
思いやりの心があると、どんなお友だちとも仲よくできるので、どんどん人間関係の輪が広がっていきます。
一緒に遊んでいてもトラブルばかりだと遊ぶのも億劫になってきますね。
思いやりはどうやったら育つの?
では思いやりとはどうやったら育つのでしょう。
子どもの心に思いやりの心は放っておいては育たない
子どもの心は純粋です。
その分、ものすごいスピードであらゆることを吸収しています。
そんな子どもの心に思いやりの心は、放っておいても育ちません。
誰かが誰かを思いやっている姿を、常日頃からたくさん見せてあげること。
これが一番大切。
夫婦が思いやりを持ってやりとりができれば最高です。
もし困難なようであれば、ママ友同士が共感しあっている姿を見せてあげてもいいですね。
子どもが子ども同士で遊ぶようになるまであと数年。
親切な大人、思いやりのある大人とたくさん関わらせてあげましょう。
子どもはいちばん身近な親をお手本にしている
小さい時ほどお手本通りに育っていく。
大きくなるにつれ、今度はお手本のようにはならず、反抗期へ突入。
思いやりを育てるためには、親である自分たちがまずお手本を見せること。
自分たちは思いやりのない態度なのに、子どもにばかり求めても思いやりが育つはずはありませんよね。
口うるさく言わず、まずは少しずつでもいいので、行動、態度でお手本になりたいものですね。
参考URL:https://www.shinga-s-club.jp/column/子どもの共感力とは思いやり%E3%80%82子どもの思いやり/
参考文献:児童精神科医 佐々木正美 著 「子どもへのまなざし」
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