子育てがラクになる?シュタイナー【4つの気質】という概念で子どもを理解するということ

「この子はどうしてこういうことばかりするんだろう?」

「上の子はできるのに、どうして下の子はできないの?」

「なんだか怒りっぽいなぁ」

など、子育てをしていて悩むことはありませんか?
それは、子どもが持って生まれてきた「気質」がそうさせていることも。

シュタイナー教育という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、ドイツの哲学者ルドルフシュタイナーの人間学をもとにした教育学のこと。

シュタイナー教育を取り入れた幼稚園や保育園も増えてきていますね。

目次

シュタイナーってどんなひと?

1861年 クロアチア生まれ。

ウィーン工科大学で自然科学、数学、哲学を学び、ゲーテの研究に取り組みました。

その後、人智学(アントロポゾフィー)という人間感、世界観を確立し、教育だけでなく、農業や医学、社会学、自然科学などあらゆる分野で実践されています。

シュタイナーの考えた4つの気質について

ひとにはそれぞれ、気質があります。
気質とは、ひとが持って生まれた肉体と精神のタイプのこと。

・胆汁質
・多血質
・粘液質
・憂鬱質

シュタイナーは誰でもこの4つの気質を持ちあわせていると考えました。
そのうち、強く出ている気質を上手に受け止め、「その子らしさ」を伸ばしていくことが理想的だと述べています。

4つの気質は、万物は「火・土・水・風」の4つの元素から成り立っているというヨーロッパの根本的な考え方である四代元素説と関わりあっています。

では4つの気質をみてみましょう。

胆汁質(火)

特徴

とにかくエネルギッシュ。
正義感あふれカリスマ的な存在で行動的です。
興奮しやすく、自我を押し通そうとします。
自分の思いどおりにいかないと癇癪をおこしたり、暴力的になることも。
能力が認められると、力を発揮しやすくなります。

接し方

注目してあげたり、関心を示すこと。
たくさん身体を動かし、エネルギーを発散させてあげましょう。
子どもが怒っているときは冷静に対応しましょう。
少し難しいかなということをさせて、能力を認めてあげること。

多血質(風)

特徴

明るく、子どもらしい。
楽天的です。
叱ってもあまり傷つきませんが、なぜ叱られているのか理解もしていないことがあります。
飽きやすく、同じことを続けるのは得意ではありません。
落ち着きがない面も。

接し方

落ち着かないこともあるので、ゆっくり接してあげること。
興味があることはやらせてあげましょう。
飽きさせないような工夫が必要です。

粘液質(水)

特徴

穏やかで、なにをするにもおっとり、ゆったりしています。
いつも夢みがち。
決断することが得意ではあリません。
自分の世界観をとても大事にしています。
指示をこなすことに時間がかかりますが、正確さがあります。
よく食べ、よく眠ります。

接し方

ぼんやりしている時にはいろいろ話しかけ、現実世界に引き戻してあげましょう。
マイペースな子なのだと理解してあげること。
食べ過ぎに注意。

憂鬱質(土)

特徴

芸術的なところがあります。
考え深いので、親を困らせることは少ないけれど、神経質でささいなことに傷つきやすい面も。
一人で行動することが好きなタイプです。
こだわりが強い。

接し方

心と身体の栄養が必要です。
広い世界に目を向けさせてあげましょう。
口うるさく言わないこと。
愛情に満ちた態度で接するようにしましょう。

気質によって受けとめ方もそれぞれ

子どもは気質によって、同じ声かけでも違う受けとめ方をします。

その子の気質にうまく働きかけることができれば、プラス面が磨かれます。

叱ることが多いと、気質のマイナス面を刺激して、マイナス面がより強く出てくることにも。

気質を理解すると子育てがラクになる

重要なのは、子どもがどの気質であるかを特定することではなく、この気質による個性が誰にでもある、ということを理解することです。

子どものことを少し距離を置いて見つめてみましょう。
その子の気質がそうさせているんだと思えれば悩みにくくなり、子育てがラクになりますね。

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この記事を書いた人

正看護師歴26年
7歳女の子ママ
週1〜2でパート看護師
&
在宅Webライター

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